―監督も仰った通りここまで83名を招集してきたというなかで、もう少し細かくポジションごとに、例えば『こういったところを大事に選考した』という選考基準なんかも教えていただけますか?

「最終ラインに関しては一次予選、二次予選と無失点で終わりまして、基本的にはベースとして変わってません。そんなにも。

杉岡くん(杉岡大暉)に関してはJリーグでのパフォーマンスが非常に高く、レギュラーとして安定しているんで、一次予選、二次予選にはメンバーに入っていませんけども、パフォーマンスが安定していたため入っています。

中盤に関しては、ここもベースとしてはそんなには変わってないんですけども、当然長くボールを持てるとは思ってません。アジアはよりは支配される時もあると思うんですけども。

基本的には、マイボールになったときにキチッと簡単にボールを失わない、中盤でしっかり前向きな時間を作れる選手っていうのを、それぞれ特徴があるんですけどもベースとして考えています。

攻撃に関しては、世界の大会でそんなに簡単ではないですけども、(これまでは)ゴールチャンスがなかなかできないということはなかったので、よりクオリティが高い選手、チャンスメイクできるプレーヤーを。

また嬉しいことに、代表の選手がJリーグでも何点かゴールを決めてくれていますし、そういった良い部分を継続したまま大会に入れたなと思っています」

―今大会の予選、南アフリカ、ウルグアイ、イタリアと強豪が揃っています。このグループの印象、もしそれぞれの国の印象もあればこちらも教えてください。

「南アフリカに関しては、当然身体能力が非常に高くて。アフリカの予選を見るとゲーム自体はそんなにオーガナイズされてないんですけども、やはり個々の身体能力と意外性は迫力もありますし。

我々は一昨年ちょっと前にバーレーンでアフリカのマリと対戦してるんですけども、マリがテクニカルだったのに対し、どちらかと言うと南アフリカはフィジカル中心。

そういったチームに対してはしっかりと組織の中で対応していくと。当然間延びしたサッカーやられると難しくなってしまうので。3戦とも言えるんですけど、我々の生命線であるコンパクトに攻守プレーしていくというのが一番大事だと思ってます。

ウルグアイに関しては、厳しい南米の予選を1位できてます。フル代表もそうですけど堅守速攻、前線に非常に能力の高い個がいるんで、バランスを持ったなかでカウンターを含めてしっかりリスク管理しながら戦っていかなくてはいけないと思ってます。

イタリアに関してはヨーロッパの2位で、試合巧者と言いますか。

我々はできるだけボールを動かして早いテンポでサッカーをやりたいんですけども、そこを防いでくるということは十分考えられます。そういったもののなかでもジレずに、我々のテンポで。

いずれにしても、U-20が若いと言ってはいけないんですけども、選手も初めての経験ですし。初戦が勢いに乗れる大きなチャンスだと思ってますんで、準備も含めて南アフリカ戦が大事になってくるとは思ってます」