『Independent』は3日、「アーセナルの監督を務めているアーセン・ヴェンゲル氏は、負けた時は誰よりも自分を憎んでいると話した」と報じた。
今季でアーセナルでの指揮が20年となったヴェンゲル氏。しかし成績はこれまでになく低迷しており、チャンピオンズリーグ出場権を逃しそうな状況であるばかりか、最大のライバルであるトッテナムの後塵を拝することも決まった。
契約は最終年度を迎えているが、メディアではあと2年間の延長が提示されていると言われる。
しかしアーセナルのサポーターにはヴェンゲルの解任を求める者も多くなっており、フロント内でも意見の対立が激しくなっているという。
そんな状況となっている彼は『TV2』の取材に対して以下のように話したとのことだ。
アーセン・ヴェンゲル
「私も皆と同じだ。憎まれるよりは愛されたい。しかし、現実とのギャップも受け入れられる。
監督は常に試合に勝つことはできない。それは事実だが、人々はそのような考えでないことはよく分かっている。
彼らは勝ちたい。そして、私はそこにギャップを作っている。
しかし事実、私は自分を憎むこともある。監督として、誰よりも私を憎んでいる。試合に勝てなかったときにはね。私は本当にバッドルーザーである。
人々は勝ちたがっている。もしプレミアリーグで、FAカップで、チャンピオンズリーグで勝てなければ、多いなる悲劇だ。
しかし、この3年間を思い返してみれば、我々は2回FAカップを獲得したし、リーグは2位、3位、4位でフィニッシュしてきた。
おしなべていえば、我々は満足していない。なぜなら、誰もが絶対に全ての大会で勝ちたいと思っているからだ。
しかし、同時に受け入れなければならないこともある。レアル・マドリーも5年間リーガを勝てなかった。彼らはビッグクラブである。それでも、難しい。
リヴァプールは20年以上勝っていない。勝利するのは難しいのである」