先日行われた浦和レッズ対鹿島アントラーズの試合で発生した事件は、何日経っても話題になり続けている。

これはサポーターによるものとは訳が違う。まずは当人同士で話をし、その結果どのような裁定が下るかが先である。

メディアが報じれば報じるほど無駄に加熱する。某大手ポータルサイトでこれに関しての記事を何本も何本も何本も意味なく出し、ユーザーのコメントを引き出してホクホクしている某媒体など、もはや情報を転がして金を稼ぐ○○○○(自主規制)であるとしか言いようがない。どことは言わないが。

しかし、もっと問題なのは、「いつまで試合の中で発した言葉を『言った、言わない』で揉めているのか」ということだ。

なぜ、選手や審判の発言が未だにそのレベルで議論されるのか?西村主審の「死ね」問題などもそうだが、結局真実は何だったかという点すら曖昧なままだ。

何を言ったかがハッキリ分かれば、裁定などすぐに下るではないか?議論もわかりやすくなるではないか?

森脇だから言ったはずだ、いやそうではない…そんな意図ではない…など低レベルすぎる。意味もない。

考えてもみよう。ボールがラインを割ったかどうかがテクノロジーで分かる時代だ。ビデオ判定でPKが覆る時代だ。『キリトル』で選手の言葉が切り取られる時代だ。

ラグビーでは実際審判にはマイクが着けられており、その発言は全て筒抜けになっている。

テニスや卓球などもっと小さなコートでやっているスポーツならば、選手の言葉は全て聞こえるわけだ。テレビで放映されていればほぼ記録される。

なぜ、サッカーはそれら選手の発言にプライバシーをかけなければならないのか?そんな理由は一切ないはずである。

むしろ、「どんな指示をしているのか?」「どんな話し合いをしているのか?」という点は、サッカーをしている人なら興味深いポイントであるはずだ。草の根レベルの向上にも繋がるかもしれない。

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