その前に、今季のフォーメーションを整理してみたい。基本システムは4-2-3-1だ。
基本形の4-2-3-1
最後尾は飯倉大樹で、4バックは右から松原健、中澤佑二、ミロシュ・デゲネク、金井貢史。ボランチは喜田拓也と天野純、もしくは扇原貴宏。
2列目は右からマルティノス(前田直輝)、ダビド・バブンスキー(天野)、齋藤学。1トップは伊藤翔、またはウーゴ・ヴィエイラか富樫敬真が起用される。これを踏まえ、考察に移りたい。
プランA「齋藤学のセカンドトップ起用」
最初のプランは、「齋藤学のセカンドトップ起用」だ。前述のG大阪戦、サガン鳥栖戦では、左サイドだけでなく、中央や右サイドにもポジションを移し、攻撃のあらゆる局面で関与しようとしていた。
左サイドで封殺されるのであれば、広範囲に動いた方がボールに触れる機会も増え、より多くのチャンスメイクができるだろう。味方とポジションチェンジを繰り返し、相手DFを混乱させることができれば理想だ。
その場合、左サイドにはバブンスキーを回す。キープ力・パスセンスに優れた背番号33がタメを作り、その恩恵を受けた左SBがオーバーラップからクロスを上げる形が理想だ。
そう考えると、左SBは金井ではなくレフティーの山中亮輔もしくは下平匠を起用した方が理に適う。特に山中のクロスは一級品なだけに、起用するのは一興だろう。