ズバリ今回シリア代表の本気度は…45%です。
現在国内の情勢が安定しておらず、シリアリーグもかなり試合数が削減されて行われている状況にある。
そのため選手の多くが国外に活躍の場を求めており、ヨルダン、オマーン、カタール、レバノン、サウジアラビア、そしてイラクなどでプレーしている。
従って、その点では数年前のイラクにかなり近い状況にはあると言えるだろう。
ただ、プレースタイルから考えるとかなり性格は違うチームだ。イラクは全体的に体格的に優れた選手が多いが、シリアはそうではない。ポイントポイントでいるだけである。
かつてのエースである長身FWラジャ・ラフェが代表を離れ、「幻のエース」FWオーマル・アル・スーマーが招集を辞退していることから、前線には純粋に高さを武器にできる選手も乏しい。
そしてこのところの中心選手は攻撃的MFだったので、中盤のパスとスピードを重視する形になっていった部分がある。「イラクとは狙っているところは似ているが選手の性格が違う」という関係だ。
そして現在のメンバーを考えると…「やる気」と言われると100%なのだろうが、「本気度」という微妙な表現になるとやや低くしなければならないところもある。