ガーナ代表で初めて出場したDFサミュエル・サーフォのキャリアが、先日大きな話題になった。

リバティ・プロフェッショナルズでプレーしている彼は、非常に珍しい経歴を持っている26歳の選手だ。

彼はガーナ警察に勤務している警察官であり、2年前まではアマチュアリーグでプレーしていた。

そしてガーナ代表チームの警備を担当するために定期的にキャンプを訪れていたという人物なのである。

2015年にリバティ・プロフェッショナルズに加入した彼は、2シーズン目に早くもキャプテンに就任。今季はゴールも量産し、大きな注目を集めた。

そして今年5月にガーナ代表へ招集されると、エチオピアとのアフリカネイションズカップ予選でデビューも飾ることになった。

そこで見せたプレーも高い評価を受けている彼であるが、なんと今後も警察官の仕事を辞めるつもりはないとのこと。

とはいえ、アマチュアの選手が大きな国際試合に出場することは決して珍しいことではない。

例えば、クラブワールドカップに今年も出場することが決まっているオークランド・シティの多くもアマチュアであり、あの岩田卓也選手も他の仕事をしている。

また、欧州予選に出ている代表チームでも、アンドラやフェロー諸島、ジブラルタルの選手たちは他の仕事を持っている者も多い。

そんなアンドラが、先日はEURO2016に出場したハンガリー代表を破るという大金星をあげた。

アメリカではUSオープンカップで「全体練習がない」(!)という酒場のクラブ、クリストスFCが実質2部のリッチモンド・キッカーズに勝利して大きな話題になった。

DCユナイテッドとの試合では4-1と敗れてしまったが、先制点となるフリーキックを決めて会場を盛り上げた。

また、日本では先日いわきFCの素晴らしい施設が大きな話題となっており、アマチュアサッカーの注目度が格段に上がっている。

世界は広い。そして、一握りのプロを支えるのは、その何倍もの数のアマチュア選手、アマチュアクラブだ。閉塞感ある日本のサッカーを変えるのは、もしかしたらJではなく下部リーグなのかも?

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