イタリア・セリエBのパルマで副会長を務めるマルコ・フェッラーリ氏は「中国のメディア企業Desports Groupに株式の30%を売却した」と公式発表した。

2015年に経営破綻し、4部への降格処分を受けたパルマ。しかしそれから2年が経ち、先日セリエBへの昇格を成し遂げた。

そして今回、以前から噂されていた中国への株式売却が完了することとなり、正式にオーナーシップの変更が行われることになった。

新たな会長となるのは、Desports Groupのチャン・リーチャン(蒋立章)氏であるとのこと。

チャン・リーチャン氏は中国出身のビジネスマンで、2004年に上海でDesports Groupを設立した人物。

Desports Groupはスポーツ分野の広告事業、放映権利事業を主に取り扱っており、インテルを保有している蘇寧グループとも取引している。

昨年行われたリオ五輪で大口スポンサーを務めたスポーツ用品メーカーの361度国際を支援したことでも知られている。

チャン・リーチャン氏はこのところ現場のスポーツビジネスに積極的であり、スペインリーグのグラナダCF、NBAのミネソタ・ティンバーウルヴズでもオーナーを務めている。

なお、副会長には事前の報道通り元アルゼンチン代表FWエルナン・クレスポが専任されている。

現段階ではまだ株式の売却は30%であるが、今後数週間でさらに30%を取引し、Desports Groupが筆頭株主になる予定である。

パルマはこれによって大きな投資を期待しているほか、アジア方面での知名度を拡大していくことを狙っているという。

【厳選Qoly】インドネシアの帰化候補「150人超」に対し…帰化して日本代表になった7名