『South China Morning Post』は7日、「サッカーは中国の台頭を真に必要としていない」というナズヴィ・カリーム氏のコラムを掲載した。

この数年サッカー界で大きな影響力を発揮してきた中国。しかしこのところ政府や協会によって投資が制限されるようになり、状況は変化している。

ナズヴィ・カリーム記者はそれらの動きに対して「習近平首席が持つ国際的権力増強という野望」と評すると共に、それを世界のサッカーが必要としていないことが難しいと書いた。

ナズヴィ・カリーム

「中国がサッカーにおける超大国になるのは、世界のサッカー文化を豊かにすることにほとんど関連がない。現実的には、世界は中国のサッカーを本当に必要とはしていないのだ。

誰もがうまくいくことを願っており、彼らを歓迎はしている。しかし、サッカー自体の生死は中国の成功に左右されることはない。

中国超級リーグは、同国のサッカー大国への道を追求するという夢を最も目に見える形で反映している。

本土のファンからは強い支持を集めており、大物選手や優秀な監督を魅了するために大きなお金を費やしている。しかし、その伝統や歴史という点で、中国の外のファンから受け入れられているクラブがない」

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