17日(日本時間18日未明)、スペインのバルセロナでテロ事件が発生した。
ネイマールの電撃的な退団で激震が走るなか、スーペルコパで宿敵レアル・マドリーに惨敗を喫し、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長の家族に殺害予告が届いたことが伝えられるバルセロナ。追い打ちをかけるように地元で発生した凄惨な事件は、リーグ開幕を控える彼らに一層、暗い影を落とすことになった。
これまでの報道によると、13人の死亡が確認され、100人が負傷。犯人は5人が射殺、3人が逮捕されている。
ISが犯行声明を出したこの事件の後、多くのクラブや選手たちが、連帯と支援を発表している。しかし私は、現在、欧州で起きていることとサッカー界は無関係ではない…もっと大胆なことをいえば、サッカー界にもその責任の一端があるのではないかと考えている。
テロと無関係ではないサッカー界
昨今欧州で頻発するテロ事件だが、事の発端となったのは2015年8月。混迷を深めるシリアや中東、アフリカでの紛争について、ドイツのアンゲラ・メルケル首相が「人道上の観点」から難民への歓迎の意志を示したことである。