ちなみに、当の本人も今回の撮影会を楽しんでいた様子で、終始リラックスムード。
「まったく疲れていないですよ。むしろ、ここからエンジンがかかるぐらいです(笑)」
と、最後の最後まで笑顔を振りまいてくれた。
時折、リラックスした表情には"嘘”が見え隠れする場合もあるが、彼女にはそれが全く感じられなかった。
話を聞いてみると、それもそのはずである。心底からこの撮影を楽しんでいたのだ。
「最初にあのメガネを見た時、笑いをこらえるのに必死でした(笑)こういう撮影って、自分をよく見せるか、商品をよく見せるかが多いと思うんですが…、今回はテーマから面白かったですね。セレッソ大阪さんのイベントはいつも笑わせてくれます(笑)」
その感想は全くケレン味がなく、率直な気持ちなのだろう。クラブが行ってきたこれまでの挑戦的なイベントにも賞賛を惜しまない。
「アニマル柄を身に着けて来場すると割引になる企画が印象に残っていますが、その話を最初に聞いた時、『正直、アニマル柄って…若い人は来ないんちゃうん?』と思っていたんですよ(笑)でも、いざ始まってみると、リボンとかアレンジを加えたアニマル柄の若い子がゾロゾロと(笑)これには、『さすが、セレッソ大阪さん!』と思いました」
「このクラブを応援している若い女の子たちには、お祭り感覚で試合前にワーっと盛り上がって、終わったら切り替えて、試合を応援するというスタイルが定着してきている感じもしますね」
また、イベント成功の背景として、現在のチーム状況についても語ってくれた。
「イベントでの盛り上がりは、チームの調子の良さも影響していると思います。今季のセレッソ大阪って、リーグ戦とカップ戦で色々な選手が起用されていて、それが選手たちのモチベーションにも繋がっている感じがするんですよ。監督も、カップ戦で活躍した選手をリーグ戦で起用したりしていますし、そういう起用法が他の選手への刺激にもなっているんじゃないかな~って」
「ルヴァンカップもベスト4まで勝ち上がって、またまた試合が増えたので、私個人としては、純粋にこの状況を楽しんでます(笑)」
果たして、このチームの上昇ムードはどこまで続くのだろうか。少なくとも彼女の願いは変わらない。
「今季途中に首位に立った時、『これ、いけるんちゃうん!?』みたいな空気が流れていたんですが、選手たちは『まだ途中なんで』という意識を変えなかったんですよね。その話を聞いた時に、『あっ、浮かれていたのは私だけやん!』と気付かされました(笑)」
「きっと、そういう考えを選手たちが持っているからこそ、今の順位にいると思うし、皆の意識が変わらないのはセレッソ大阪のすごいところですよね。優勝を狙えるとまだまだ信じています!」
今のセレッソ大阪には、クラブ、選手だけではなく、そこに関わる全ての人が「皆で盛り上げよう」とする空気感が漂っている。
次回の「メガネデー」も必ずや成功することだろう。
取材・文:カレン