8月31日から9月1日にかけ、欧州主要リーグの移籍マーケットはクローズドに。

スポーツ研究国際センター「CIES」が、お金の流れに焦点を当てた分析レポートを発表している。

このレポートでは様々な数字やデータが紹介されているのだが、各国リーグ間の「収支バランス」を描いたグラフが興味深かった。

こちらは、主要14リーグ間における選手の移籍で各国の収支がどうなったかというグラフィック。

例えばプレミアリーグとセリエAを見てみると、前者から後者に向かって矢印が伸び、「108」という数字が記されている。これは両リーグ間の収支で見た際に、プレミアリーグ側がセリエA側に1億800万ユーロ(およそ140億5400万円)多く払っていることを示している(単位は100万ユーロ)。

もちろん両リーグ間では数多くの選手が行き来しているのだが、その全ての移籍金を合算した場合、プレミアリーグ側の支払いが上回っているというわけだ(収支的にはプレミアリーグがマイナス、セリエAがプラス)。

こうして見ていくと、収支の関係で最もマイナスの値が付いたのはプレミアリーグからリーグアンに向かう関係で、その額は2億5900万ユーロ(およそ337億円)である。

多額の移籍金でプレミアリーグからリーグアンに渡った選手がいなかった一方で、チェルシーやマンチェスター・シティ、トッテナムといったクラブがティエムエ・バカヨコ、バンジャマン・メンディ、セルジュ・オーリエといった選手を獲得したことが要因だろう。

また、次にマイナス値が高かったのはリーグアンからラ・リーガに向かう関係だが、これはおそらく2億2200万ユーロ(およそ290億円)もの額でPSGに加入したネイマール一人の影響が大きいはずだ。

こうして見ると、リーグアンの存在が移籍マーケットの中で大きな地位を占めていることが分かる。さらには、やはりプレミアリーグ側からほとんどのリーグに向かって矢印が伸びており、未だに市場の担い手であることが窺える。

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