――とはいえ、いまだ多くの方が「何故、能登選手がデザイナーに?」というのが疑問に感じるところだとは思いますが…
でしょうね。
これまであまり話したことがなかったんですけど、実は小さな時からデザインが身近にある環境だったんですよ。
――「デザインが身近にあった」というのは?
母は元々服飾とテキスタイルデザイン、父は陶磁器やイタリアングラス等のデザインをしていたんです。
そして、夫婦でもプロダクトデザインをしていた影響もあり、小さな時から「デザイン」というものが僕にとって常に身近なものだったんです。
なので、食事をする際も、似た形のナイフ、フォーク、お皿が何種類もあり、「形や重さについて話をしながらごはんを食べる」ことが当たり前の家庭でした(笑)
――それは強い影響を受けそうです。でも、少年時代はサッカーにハマっていったんですよね?
そうです。
サッカーは3歳から。完全に兄の影響でしたね。一緒にくっついてボールを蹴る日々でした。で、練習が終わり家に帰ると、母が開いていた絵画教室に自分も混ざり自由に絵を描くという生活でしたね。
で、最終的には、「サッカーが好きで好きで」そのままプロサッカー選手になった訳ですが、「もしサッカーがなかったら」と考えると、たぶん、僕は絵を描いたり、デザインしたり、モノづくりの道に進んでいただろうなと思っています。
まぁ、「サッカーがなかったら…」なんて考えられませんが(笑)
口下手申し訳ないですが、「デザインも、サッカーと同じぐらいの熱量をもってやりたいことだ!」ということが伝われば嬉しいです(笑)