「ゼムノビッチ・マジック」
後半、風上に立ったVONDS市原はチームが一変した。福井は守りに入ってくるだろう、それなら十分やれる…という意図が感じられた。
サイドを先に仕掛けていくことで、福井のウイングバックを押し下げて5バック状態にし、ボランチを外に引き出す。
そこから中に入れることでバイタルエリアにフリーの選手を作り、そこからゴールを狙う。さらにプレスをかけて高い位置からショートカウンター。
47分には二瓶翼選手の強烈なミドルシュートが決まってスコアは1-3に。
さらにその後、市原は交代で最も上手さがあるレナチーニョをトップ下に配置転換させる。結果として彼が何度もフリーで決定的チャンスを迎える展開に。
そして55分には裏に抜けた二瓶翼選手が今日2点目を奪い、62分にもレナチーニョのフリーキックからのこぼれ球を峯勇斗選手が詰める!これで3-3と試合は振り出しに戻された。
対する福井は途中交代で前線がワントップになっており、サイドの奥に持っていた優位性はすでに手放していた。
これはもうPK戦に持ち込むしかない!そう筆者が思っていた76分だった。レナチーニョのフリーキックからニアでヘッド、クロスバーに弾かれて混戦になり、ボールは峯勇斗選手の元に…。
ネットが揺れて、スコアは4-3。福井はDFを上げてパワープレーを狙うも…最後まで取り返せず。
3点ビハインドからの4得点。市原にとっては今後ずっと語り継がれるような大逆転勝利になったといえる。
常にボールを持ってプレーできる環境で戦ってきたチームは、なかなか受け身の展開に慣れることが出来ないものだと言われる。
今回の大会では沖縄SVがそうだったと言われているが、サウルコス福井も数年前はそのようなケースがあった。
そして、このような「対症療法」も同じだと思う。前半に先制されて、追いつかなければならない。そんなシチュエーションを多く経験しなければ、なかなか簡単には出来ない。
本当に経験豊かなゼムノビッチ監督、そして関東1部で3年間優勝できなかったVONDS。その点でサウルコス福井を上回っていたのかもしれない。
逆にいえば、サウルコス福井はこれ以上ない経験をしたのだと思う。北信越リーグではなかなか得られない経験を。
対症療法がいかにサッカーにおいて重要か。そんな大逆転負けでした。#コミュサカ pic.twitter.com/2rSLuFGyy6
— 籠信明 / Kago Nobuaki (@cage_nob) 2017年10月15日
これを来月の地決につなげてほしい。筆者の願いはそれだけである。前を向こうぜ!
あ、16日は11:00に三国陸上競技場→13:30にまるおかスポーツランドと行きます。アミティエとアルティスタを応援します、和服着てるチビが僕です!
アミティエ名物カラオケ熱唱応援歌!
明日はあのいわきFCとテクノポートで13:30から対戦だ、近場のサッカージャンキーは皆来るべし!
残念ながらサウルコスの試合と時間がかぶってます…#コミュサカ pic.twitter.com/GFc18vBB5l
— 籠信明 / Kago Nobuaki (@cage_nob) 2017年10月14日
アミティエ応援歌は出るか?