10日(金)、日本代表が対戦するブラジル代表。
日本にとっては過去11試合戦って一度も勝利したことがない相手であり、FIFAランキングで2位につける強豪中の強豪だ。
そんな“王国”を相手にしても、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は選手たちに「絶対に勝たなければいけない」と檄を飛ばしたそうだ。
その理由は、試合会場とハリルホジッチ監督の関係にあった。
この日試合が行われるのは、スタッド・ピエール=モーロワ。2012年に完成したリールの新スタジアムで、ハリルホジッチ監督の自宅からも近い場所にある。
ハリルホジッチ監督は1998年から2002年までリールの監督を務め、現在もこの地に家を構えている。
そのため新スタジアムの建設に対して行政などにその必要性を訴えかけたことがあるようで、そうした身近なスタジアムで試合を行えることを光栄に感じているよう。
そのため、選手たちには「私の地元でやるんだぞ。勝たないと私もここで生活できない」と伝えるなど、縁ある地での勝利を誓ったのだそうだ。
ちなみに、日本サッカー協会の技術委員長を務める西野朗氏によれば、ハリルホジッチ監督はこのスタジアムとの近さについて「屋根が見える」と語っているのだとか。