『New York Times』は17日、「曖昧なお金と不思議なオーナー」として、ACミランの会長リー・ヨンホン氏を特集した。
今年4月にシルヴィオ・ベルルスコーニ氏から株式を買い取り、ミランの会長に就任した中国人実業家リー・ヨンホン。彼の事業にはリン鉱山が含まれていると報告されていた。
しかし、その鉱山を所有しているのは広東ライオン・アセット・マネジメント。リー・ヨンホン氏は事業提携をしていることが示唆されていたが、その証拠は見つかっていないとのこと。
また、広東省にある彼のオフィスは8月の段階で放棄されており、コンピューターのハードディスクは全て抜き取られていたという。
その他、リー・ヨンホン氏と中国の規制当局との間には紛争があり、父親や兄弟は違法行為で懲役刑を言い渡されているとも。
リー・ヨンホン氏はアメリカのヘッジファンドであるエリオット・マネジメントから3億ユーロ(およそ396.5億円)の資金を借りており、それもかなり高い利子がついている。
もしその返済が滞った場合、エリオット・マネジメントがミランの経営を引き継ぐという契約になっているとも伝えられている。
エリオット・マネジメントは、これまでも「重要な問題を抱える会社に高金利ローンを提供し、その後安く買って売却する」という手法を使っているという。
なお、ミランのマッシミリアーノ・ミラベリSDは「事実だけを見るべきだ。新聞が何かを書くたびに答えることはない」と話したとのこと。