高原直泰の名を覚えているだろうか。

ドイツではハンブルガーSVにフランクフルト、アルゼンチンではボカ、韓国では水原三星 、Jリーグでもジュビロ磐田や浦和レッズなど、様々なクラブを渡り歩いて活躍。

日本代表でも57試合に出場して23得点、ワールドカップのドイツ大会にも参加したあの名FWである。

おそらく、日本のサッカーファンであれば知らぬ者はいないだろう。

さて、先日、香港のイェン・ロン・スタジアムにて香港プレミアリーグ第7節の大埔対ペガサスが開催されたのだが、その高原が日本人FW中村祐人も所属する大埔側で視察した。

試合は、前半7分に前述の中村(後半途中までプレー)が見事な先制点をマーク。その後、大埔が追加点を上げてリードするが、立て続けにペガサスにゴールを許し、2-2で前半終了。後半は両チーム決め手にかけたが、アディショナルタイムに決勝点を記録した、ペガサスが3-2で勝利した。

だが、この日、現地で最も話題となったのは試合の結果ではなく、前述の高原がスタジアムに訪れたというニュースであった。現地メディア『Upower』なども「あの高原が視察に来ていた」と見出しで取り上げた。

さすがはかつて「アジア最高のFW」として名を馳せただけのことはある。その知名度の高さは香港でも健在ということなのだろう。

その高原だが、現在は、自身が2年前に設立した沖縄SV(沖縄県社会人サッカーリーグ1部)にて「代表兼監督兼選手」という立場として活動中。

日の丸を背負っていた頃に比べると、メディアを賑わす機会は減ったかもしれないが、今でもそのネームバリューの高さは不変である。実際に、その人気を証明するような光景を見せてくれた。

スタジアムに登場するやいなやすぐにサイン攻め…。

ホテルに帰ってきてもすぐにサイン攻め…。

今回の香港視察は関係者しか知らなかったはずだが、ホテルではどこからともなくファンが現れるなど、その様子はまさにスターそのものであった。

なお、現地の人間を含めて「なぜ、あの高原が香港に?」という疑問が思い浮かんだことだろうが、彼が創設した沖縄SVの話も含め、その詳細は改めてQolyでご紹介するので、ご期待して頂きたい。

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