編集部K
▼良かった点
韓国戦で「実力があって真剣に来る相手と戦えた」こと。
ハリルホジッチにとって、この3試合は「ワールドカップに連れて行くメンバーの残り2〜3人を選ぶ」ためのものだったはず。
これまでにないものを得るための実験的な場であるならば、相手が本気で来ないのならどうしようもないし、あまり力の差があっても仕方ない。
その中で、韓国のような実力ある相手がしっかり勝ちに来てくれたことは大きかった。ハリルホジッチもこれを受けて考えることがたくさんあるだろう。
北朝鮮戦や中国戦が3回続いたとしたらどうだったか?今導き出されている結論とは全く違ったものになったはずだ。
▼悪かった点
それも韓国戦であろう。
相手は先日も国内組で欧州遠征をしており、チームとしての完成度は全く違うのは当然である。
健闘して0-1で負けるのならばともかく、流石に4失点してしまうと評価は一気に落ちる。
パリ・サンジェルマンに大敗したことがカルロ・アンチェロッティのバイエルン解任を決定的にしたように、サッカーは1試合で全てが吹っ飛ぶ可能性があるものだ。
日本代表にユップ・ハインケスはいるのか?いれば、解任してもいいのかもしれないが…。
編集部H
▼よかった点
なし。日本代表として、日本サッカー界として何一つ得るものがなかった…そんな辛辣な見方が一つはあってもいいだろう。個人的にはこれまでずっとハリルを擁護してきたが、韓国相手にこのような屈辱的な大敗を喫してもなお、「彼には腹案がある」などとヨイショするほどお人よしではない。
▼悪かった点
よかった点がないのだから全てが悪い。
例えばチリに革新を起こしたビエルサのように、ハリルには代表を高みに導く副産物として彼の哲学が日本サッカー全体に波及してくれることを期待した。
しかし就任から来春で3年を迎えるにも関わらず、現実はむしろ思い描いたものと逆方向に進行し始めたようにさえ思える。志しの善し悪しではなく、ハリルが日本を、日本人をどこまで深く理解しようとしているのか疑問がある。
今回のメンバーは、Jの足元を繋ぐスタイルの中で成功を収めた選手たちによる即席チームだった。そんな彼らに対し、Jとは正反対にも近い自らの理想を“強要”し、案の定失敗して恥をかかせることが、未来ある選手たちにとって「いい経験だった」と簡単に言えるだろうか。