国家ぐるみでのドーピングが行われてきた嫌疑がかけられているロシア。
『AP』では、ロシアサッカー界のドーピングについて伝えている。
それによれば、政府からの直接的な命令により、ロシアのサッカー選手たちはドーピングに引っ掛からないように保護されていたという。
こう明かしたのは、元研究員のグリゴリー・ロドチェンコフ氏。
同氏によれば、ロシアのサッカー連合会長も務めたロシアの元スポーツ大臣ヴィタリー・ムトコ氏から「いかなるスキャンダルも避けるよう」に指示されたという。
2年前にロシアを出国したロドチェンコ氏は、2014年ソチ冬季五輪などにおけるドーピングを告白してきた。
グリゴリー・ロドチェンコフ(元研究室ディレクター)
「ロシアのサッカー選手たちは、ドーピングコントロールを行うことや制裁を免れていた」
「ムトコはサッカー選手たちを保護するように命じた、彼がサッカー連合会長だった時代に。
彼は私に『陽性結果を隠して、いかなるスキャンダルも避けろ』『ドーピングは内部で処理する』と直接命じた」
同氏は選手のドーピングを手助けしたとは述べていないが、(陽性結果の)隠ぺいに加担したことは認めているそうだ。