どんな人が受けるの?

正直、この手のオーディションは、既にタレント活動を行っているプロであったり、タレント予備軍が受けるものではないのか、という先入観があったが、それもこの潜入取材で見事に裏切られた。

とにもかくにも、バックグランドは応募者各々で異なり、志望動機も「十人十色」なのである。

もちろん、この日のために小道具まで用意してくる「熟練組」の顔も見られたが、一方で多く見られたのが正真正銘の「ビギナー組」であった。

「現在はフリーターなので、応援ナビゲーターの専念できます」と意気込む者であったり、「銀行に勤務していますが、その仕事を辞めて来ようと思っています」や「関東在住で保育士をしていますが、セレッソ大阪が好きなので受かれば大阪に移住します」と周囲をザワつかせる強者の応募もあった。

さすがに選考側もこのようなケースは想定していなかったようで、「これはどうしよう…」と頭を悩ませる一幕もあった。

タレントの登竜門の一つに?

現状は、オーディションに受かったとてクラブでの活動に制限され、そこからタレントとして花を開かせるには長き道のりがある。

しかし、このような取り組みを各クラブが力を注いでいるのは事実であり、その知名度や認知度も向上の一途。

今後、さらなる進化が期待できる企画の一つであることは間違いないだろう。

「実は私…元々はJクラブで応援ナビゲーターをやっていたんです!」という自己アピールするタレントが世に続出した時、おそらく、「Jリーグと日本人の関係性」もまた違ったものになっているかもしれない。

※一部、敬称略

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手