27日、アメリカ2部に当たる北米サッカーリーグ(NASL)は、「2018年のシーズンをキャンセルした」と公式発表した。
昇格・降格制度が存在しないアメリカであるが、実質的に独立リーグが2部の役割を果たしている。
2017年まではNASLがその扱いとなっていたが、アメリカサッカー協会は昨年ユナイテッド・サッカー・リーグ(USL)を2部扱いに昇格させることを決めた。
一方、これまで2部だったNASLはアメリカサッカー協会を相手取って訴訟を起こした。
NASLは2部としての立場を維持することを求めたものの、裁判所はその要求を却下した。
そのため、開催予定だった2018年のシーズンは予定通りに進めることができなくなり、完全にキャンセルされることが決まったとのこと。
なお、参戦することが決まっていた6チームのうち、ジャクソンビル・アルマダ、ニューヨーク・コスモス、マイアミFCは暫定的にUSLへ移籍するとのこと。
ただ、残りのカリフォルニア・ユナイテッド、プエルトリコFC、サンディエゴ1904については活動停止状態になる可能性が高いという、
なお、NASLは今後もアメリカサッカー協会との訴訟を続け、2019年には2部リーグとしての資格を取り戻すことを目標としている。
アメリカではビジネス面が非常に重視されたリーグ運営が行われていることで知られている。
しかしその一方で、リーグ機構やサッカー協会の判断がクラブやコンペティションが致命的な影響を与えることも事実である。