観客動員数増加の秘密

――FC琉球と言えば観客動員数の増加も顕著でした。

女性や子供も含めた幅広い層が、サッカーの試合自体はもちろん、それ以外の部分でも楽しめる要素を増やしました。

具体的にはスタジアムグルメを充実させたり、1つ1つの試合にパートナー企業についていただいてイベントをしたり、ハーフタイムショーの充実などです。

公式サポーターガールズである「Ryukyu Girls」という美女グループや、昨年誕生したばかりの公式マスコット、ジンベーニョも人気(※マスコット総選挙J3では1位)です。

ハーフタイムショーにはダンスグループ「琉球BOMBERZ」とジンベーニョがコラボダンスをしたり、世界大会でも金賞に輝いた地元西原高校マーチングバンド部に演奏していただきました。

また、メディア戦略にも取り組んだことで、メディア出演数が約3倍に増えたことは大きかったと思います。

――メディア戦略というと例えばどの様な取り組みでしょうか?確かにメディア出演やSNS発信にも変化がありました。

今までの体制だと専任の広報というのがいなくて、他の業務との兼業という形だったのですが、専任の広報を1人置くことにしました。

それによってメディアとの関係をより深くすることができたので、何か面白いニュースがあればこちらからも伝えますが、さらにメディア側からも取材していただける機会が増えました。

スポンサー営業とも同じで、「誰が・どんな思いで・なぜ・FC琉球でやっているのか」というのが伝わった結果かなと思います。

昨年は地元メディアで「FC琉球フロント奮闘記」という連載もあったのですが、それは思いがメディアに伝わったからですし、そしてまたその連載のおかげでスポンサーやファンにも相乗効果的に広まるという好循環が起こりました。

地元でも「FC琉球を応援したい気持ちがないわけではないけれど、何かよく分からない」という方々がいますので、できるだけ情報をオープンするようにしました。

倉林社長を特集する地元新聞

――広報の方に質問です。チームのSNSもただ試合情報を流すだけではなく、明るく面白くなった気がします。これは女性広報の特徴かなと思います。今年の戦略はありますか?

(※広報・ゆいなさん) サッカー観戦というと男性のイメージですが、女性も楽しめる環境作りを目指しています。

私もそうですが、母と子でサッカーを楽しめることにフォーカスしたいなと思っています。

それが子供の夢にもなりますし、母親も楽しむ時間が必要な社会です。

もう少し具体的には女性コミュニティを作りたいです。

私自身が「Okinawan Girls」というガールズコミュニティを運営しているので、そのノウハウを活かしていきたいと思っています。

試合日に楽しむのはもちろんですが、試合のない日にも楽しめるようにしたいなと考えています。

女子会などもその一つですね。