“熟成”の浦和、「走るサッカー」の千葉

昨季は日本代表FW菅澤優衣香を獲得し、リーグ3位・リーグカップで準優勝した浦和レッドダイヤモンズレディース。カップ戦決勝を筆頭に勝負どころで勝ち切れない印象は残ったが、2014年のリーグ総合優勝以降は6位→6位→8位と低迷し、一昨季に最後まで残留争いを余儀なくされたような状況からは完全に脱したといえる。

新加入のMF佐々木繭は高倉麻子現体制下の代表でも常連となっていた実力者。「産みの苦しみ」を乗り越えて固定され始めた現在の主力メンバーには、新旧の日本代表が揃っている。

GK池田咲紀子から始まるビルドアップを、INACで2013年の国内外4冠を果たした石原孝尚監督が構築する就任2年目のシーズン。熟成されてきた浦和レッズLは、タイトルを本気で狩りに行く!

そして、その浦和レッズLをリーグカップ決勝で破り、クラブ史上初タイトルを獲得したのが、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース。

男子のトップチーム同様に「とにかく走るサッカー」で独自のカラーを見せるチームは、初タイトルを置き土産に退任した三上尚子監督に代わり、U18から藤井奈々監督が“昇格”。鴨川実歩や成宮唯のような若いテクニシャンが「走りながら魅せるサッカー」は痛快だ!

さらに、昨季から大手就職・転職サイトを運営する株式会社マイナビとのパートナー契約を結ぶマイナビ・ベガルタ仙台レディースも注目だ。

昨季はマイナビ社との提携により用意された1億円とも噂される強化費をもとに、大物外国籍選手のアタッカーを複数獲得。守備陣にはもともと経験者が揃っていたことから期待は高かったが、あまり結果には結びつかなかった。

今季は昨季チームが2部へ降格の憂き目に遭いながらも代表に定着したFW櫨まどかが、伊賀フットボールクラブくノ一から新加入。独特のリズムを持つ“孤高のファンタジスタ”ハジに、度重なる大怪我を乗り越えて代表にも定着し始めた”左利きの攻撃的左サイドバック”万屋美穂といった、新生なでしこの新たな武器となりそうな選手が在籍する。

選手の環境面の劇的な改善が起きているチームだけに、大化けがありそうなチームか!?