『Corriere della Sera』は1日、「ACミランのオーナーを務めているリー・ヨンホン氏は、6月15日までに3000万ユーロ(およそ38億円)の提供を求められている」と報じた。

現在、リー・ヨンホン氏ら中国人オーナーと、マルコ・ファッソーネCEOら理事会が深刻な対立関係となっているといわれるミラン。

昨年4月にリー・ヨンホン氏はミランの株式を買い取ったが、その際に借りた3億8000万ユーロ(およそ481.6億円)の債務が残っている。

これは今年10月までの返済義務があるもので、もし滞った場合は債権者のエリオット・マネージメント(アメリカのヘッジファンド)がクラブの保有権を引き継ぐことになる。

だが、現在リー・ヨンホン氏の状況が不透明な上、クラブがファイナンシャル・フェアプレー制度違反のためにヨーロッパリーグから追放される可能性がある。

そのため、ミランの理事会やエリオット・マネージメントは現オーナーグループに対する信頼を失いつつある。

リー・ヨンホン氏には5月末までに約束されていた1000万ユーロ(およそ12.7億円)の投資が求められていたが、これについては口座に振り込まれたようだ。

ところが、リー・ヨンホン氏は6月15日までにさらに3000万ユーロを振り込むよう求められているとのこと。

もしこれが支払われなかった場合、ミランの理事会とエリオット・マネージメントは現オーナーの「追い出し」を推し進めることになるという。

UEFAは今月18~20日にミランへの罰則を決める予定だ。もしそこでヨーロッパリーグ追放という結果になれば、さらにクラブは窮地に立たされそうだが…。

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