日本のユニフォーム好きならおそらく誰もが一度はお世話になったであろうサッカーユニフォームサイト『Football Shirts Voltage.com(サッカー各国代表&クラブユニフォーム)』を運営する小野有紀(yuuki_ono_99)氏が、ワールドカップ大会別のベスト5ユニフォームを選出する企画。

第5回は、岡田ジャパンのベスト16進出が記憶に残る2010年の南アフリカ大会!(※第4回はこちら

5位 アメリカ(NIKE アウェイ)

自国メーカーのNIKEがサッカー界に進出した直後の1995年にサプライヤーを変更して以降、時代の流れもありデザインのシンプル化が進んでいたアメリカ代表だが、アウェイモデルに関しては、モデルチェンジの度に趣向を凝らしたデザインを打ち出してきていた。

南アフリカW杯用アウェイモデルは、ネイビーをベースに白のサッシュ(タスキ)が入ったデザイン。これは1950年ブラジルW杯でイングランドを相手に1-0のアップセットを演じた時のモデルをオマージュしたもの。もしNIKEが、今大会初戦でイングランドとの対戦が決まった後に、そこに照準を合わせてきたとしたら、最高のコンセプトワークと言えるのではないか。

果たして、このモデルを着用して臨んだイングランド戦をドローで切り抜けたアメリカ代表は、グループリーグ最終戦のアルジェリア戦、敗退濃厚の後半ロスタイムにドノバンが劇的な決勝ゴールを決め、奇跡の逆転突破を成し遂げたのである。