14日に開幕したワールドカップも、グループステージ2巡目を終えようとしている。
2連敗したチームの中には既に敗退が決定してしまった国もあるが、中でもイスラム教を国教とする中東・北アフリカ勢の成績がちょっと悲惨なことになっているようだ。
グループA
●● エジプト代表(アフリカ)
→敗退決定
●● サウジアラビア代表(アジア)
→敗退決定
グループB
●● モロッコ代表(アフリカ)
→敗退決定
〇● イラン代表(アジア)
→最終節でポルトガルに勝たなければ敗退
グループG
●● チュニジア代表(アフリカ)
→イングランド対パナマでパナマが勝利し、最終節でパナマに勝ったうえでイングランドが負けなければ敗退
ご覧のように1勝9敗!イラン、チュニジアを除いて敗退が決定してしまったのである。
しかも唯一の勝利はイランがモロッコを下してのもの。文化が全く異なる別の地域に対しては一度も勝利していないのだ。
1990年代以降、西アフリカ勢の台頭により予選敗退が続いた北アフリカ勢も今回3か国を送り出しているが、サラーの負傷も響いて6試合全敗となっている。
何でこんなことに…。
ご存じの通りイスラム教徒には「ラマダン」と呼ばれる断食の習慣があり、日の出から日没まで飲食、喫煙、セックスが禁じられる。
今年は5月16日~6月14日までがその期間とされたが、大会前にはチュニジア代表のGKが“ケガのふり”をしてまで味方の水分補給などをサポートしようとしたことが報じられた。
▼チュニジア代表GK、W杯前の2試合で怪我のふり疑惑…その理由は「断食」
やはりその影響が出てしまっているのだろうか?
もちろん実力といえばそれまでであり、中東・北アフリカではないものの、日本と対戦するセネガルもイスラム教の国なので一概には言えないのだが…。