スウェーデン代表(編集部O)

大会前におけるスウェーデン代表最大の話題は、「ズラタン・イブラヒモヴィッチがメンバー入りするのか」だった。

イブラ本人がたびたび招集について言及したことで盛り上がりを見せたが、ヤンネ・アンデション監督の態度は終始一貫していた。そして本大会でのパフォーマンスを見て、イブラがスウェーデン代表に戻れない理由を多くの人が理解したことであろう。

現在のチームは全体の統一された意識とハードワークを武器にしており、それを最大限に発揮することによりプレーオフでイタリアを破り本大会への切符を掴んだ。

そのベースは、“イブラと愉快な仲間たち”がもっとも強い結束を見せたEURO2012よりも強固なもの。代表を引退した36歳が入り込む余地など最初からなかったのだ(天才肌の10番フォシュベリがいなければもしかしたら…)。

迎えた本大会、監督の判断が間違っていなかったことを証明するように、ドイツ、メキシコ、韓国と同居した「死のグループ」を堂々1位で突破した彼ら。

個人的にもベリ、トイヴォネンの2トップなど世代別代表の頃から思い入れのある選手が多く、まだ試合は続いていくのだが今大会のパフォーマンスは胸に来るものがある。