元フランス代表FWティエリ・アンリは、「サッカーの監督になるために解説者業を辞める」と宣言した。
かつてアーセナルで長く活躍したアンリ。2015年からイギリスのスポーツ放送局『Sky Sports』の解説者を務めてきた。
2014年末に報告された彼の給与は年間400万ポンド(およそ5.95億円)。契約は2020年までの6年間であった。
これはギャリー・ネヴィルの年120万ポンド(およそ1.78億円)という額を遥かに超える、解説者としては破格のもの。
しかしアンリは同時に指導者としての活動を進めており、2016年からはロベルト・マルティネス氏の下でベルギー代表のアシスタントコーチを務めてきた。
現場を取り仕切ってチームをワールドカップ3位に導き、大きな実績を残してみせた。
そしてアンリは16日に自身のツイッターを更新。解説者業を今夏で退任することを宣言した。
ティエリ・アンリ
「この4年間、私は非常にやりがいのあるコーチングの経験をさせてもらった。
その経験は、私をサッカーの監督になるという長期的な野心を最大限に高めてくれた。
悲しみもある。Sky Sportsを離れなければならないということだ。そうすることで、私はピッチ上でより多くの時間を過ごすことができるし、この旅の目的地に辿り着くことに集中させてくれる。
Sky Sportsの皆に感謝したい。私を歓迎してくれたし、皆との時間は過ごしやすかった。皆の未来に幸運を祈るよ。素晴らしい思い出さ」
アンリはこれで2年半分の給与、およそ1000万ポンド(およそ14.87億円)を捨てて指導者に専念することを決めた形だ。