「一芸に秀でる者は多芸に通ず」という言葉がある。

これはどんな職業であれ“その道”を極めることができる人間は、どんな世界に身を置くことになってもやはり頂に通じる道を見つけ出すであろうという意味として使われている。

この言葉が的を射てるかどうかは議論のあるところだが、今回は一流の選手でありながら「別の職業に転職しても成功を収めそうなサッカー選手」をご紹介しよう。

エディン・ジェコ(ローマ)

ローマとボスニア・ヘルツェゴビナ代表のエースとして活躍するFWは、勉学の才能にも恵まれている。

先月、通信教育で3年間在籍した母国の名門サラエボ大学体育学部を卒業。学業の面でも優秀な“点取り屋”であることを示した。

そんなジェコの転職先には「クラブのフロント」をお勧めしたい。

多国籍軍と化す昨今のサッカー界においては、言語も重要な要素。これまで様々なリーグを渡り歩き、ボスニア語、チェコ語、ドイツ語、英語、イタリア語を操る彼なら世界中の選手とコミュニケーションが取れるはずだ。

また、大学ではスポーツマネジメントを専攻しており、クラブを発展的に成長させるビジョンも備わっていることだろう。

現在でもハイパフォーマンスを維持しているためすぐに転職する必要はないが、そう遠くない未来に幹部クラスとして世界を股にかける彼の姿が見られるかもしれない。