『The Age』は21日、「本田圭佑がどのようにしてメルボルン・ヴィクトリーを変えたのか」という記事を掲載した。

土曜日に行われた開幕戦でオーストラリアでのデビューを飾った本田圭佑。ヘディングでゴールを決める結果を残したものの、その後チームは2失点して逆転負けした。その一つがVARでの判定によるPKで、あまりにも厳しいジャッジだったとも話題になっている。

負けはしたものの、本田圭佑のプレーに関しては一定の評価が与えられており、守備の貢献度がこれまでのスター選手とは違うと書いている。

『The Age』

「イタリアのレジェンドであるデル・ピエロは、シドニーFCでの2年で24ゴールを決めた。ティム・ケイヒルはメルボルン・シティで11得点をあげたが、十分なプレー時間が得られず、3年契約の2年目で退団した。ウォーレン・ジョイス監督も彼を評価していなかった。

デル・ピエロとケイヒルは、Aリーグに対する関心を大きくし、観客数や視聴者数を増大させたが、永続的な影響は与えなかった。

本田圭佑は違う。土曜日の夜のメルボルン・ダービーがそれを証明している。ゴールだけではなく、メルボルン・ヴィクトリーの意味ある攻撃のすべてに絡んだ。

そしてディフェンスでも走り、後半にはジェームズ・トロイージのポストに当たるシュートを演出している。

本田のセットピースは危険だった。彼との連携はサイドバックのストーム・ルーをさらに良い選手に見せていた。何より重要なのは彼の守備貢献率が高かったことだ。それこそが、ティム・ケイヒルやデル・ピエロに欠けていたものだ。

シティの決勝点の際にはやられてしまったが、それは肉体的な敗北というよりも集中の問題で、ケヴィン・マスカット監督も『チームの守備ユニットが崩壊した』と話していた。

マスカット監督は試合後、本田の好ましいポジションについては右サイドのMFだと話し、日本人の記者が彼に伝えたようなトップ下ではないと語っていた。土曜日に使われた4-3-1-2はこれまで使われてこなかったもので、本田に合わせてシステムが変更されたようだ。

メルボルン・ヴィクトリーはジャッジのミスのために敗れてしまった。引き分けが妥当な結果だっただろう。両者ともに今週は改善を図り、タイトルを狙って戦いを挑みたいところだ」

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