『ESPN』など各メディアは27日、「イタリアサッカー連盟(FIGC)の懲戒委員会は、インテルに対して2試合を無観客で行うことを命じた」と報じた。
26日に行われたナポリとのホームゲームにおいて、一部のインテルサポーターがカリドゥ・クリバリに対してモンキーチャントを繰り返し行っていた。
人種差別行為をやめるよう複数回のアナウンスが行われたものの、試合終盤までそれは繰り返され、クリバリは審判に向けて拍手をしたことで退場となっている。
ナポリのカルロ・アンチェロッティ監督は、それに対して「試合を中断するよう求めていたが、聞き入れられなかった」とコメントしており、運営に怒りを見せていたほどだった。
この事件に対してFIGCは木曜日に判断を下し、インテルにはベネヴェント戦、サッスオーロ戦の2試合で観客の入場を禁止するという処分が言い渡されることとなった。
また、クリバリに対してもイエローカード累積による1試合、さらに審判侮辱による1試合が追加され、合計2試合の出場停止処分が命ぜられている。
なお『BBC』によれば、「会場の周辺で発生したファンの衝突によって負傷した35歳の男性が死亡した」とのことだが、事件に至った経緯は不明であるそうだ。