船山 貴之(ジェフユナイテッド千葉)
昨年のJ2ではベテランストライカーの躍動が相次いだ。24得点をあげ得点王に輝いた大前元紀、12得点をあげた大黒将志、中島裕希らがその筆頭だ。
その中で1人あげるとしたらあえてジェフ千葉の船山をあげたい。2018年の船山はFWだけでなくトップ下を中心にサイドやフォワードの位置もこなすなど決してゴールだけ狙えばよい状態ではなかった。
そのためにポストプレーで体を張り、自らゲームメイカーとしてパスを出しドリブルでチャンスメイク、さらには運動量豊富に守備もこなすなど攻守に渡り貢献した。
そうした何でもできる姿は従来から持つ船山の良さでもあるのだが、その一方でシュートシーンになると疲れてしまうのか外してしまう…というのが2017年までの船山だった。それが一躍19得点をあげ2014年以来となる二けた得点をあげた。
2016年には4.9%、2017年に8.6%だった決定率も22.1%と大幅増。かつて二けた得点を挙げていた時はもっとシュートをバンバン売っていたので決定率は低かったが、大幅リニューアルした質を追求した結果の19ゴールと言えるだろう。
今季もジェフユナイテッド千葉でプレーするが背番号は10に変更。J1昇格には彼の活躍は必要不可欠と言えるだろう。