何故、福岡は苦戦?
今季アビスパ福岡が苦戦している理由としては複数ある。
1つは守備面だ。コンパクトな陣形を心掛けているのはわかるのだが、無失点ゲームは2試合しかない。
もう1つはストライカーが見当たらなかったということだ。FW登録の城後寿はセンターハーフも務めるなど決してボックス型のストライカーではないし、新外国人のミコルタも元々は右サイドバックからウィングへとコンバートされた選手。同じく石津大介も下がってボールを受ける、サイドで起用されるなど純粋な9番タイプの選手がいなかった。
その問題についてはセレッソ大阪から韓国代表FWヤン・ドンヒョンを獲得して以降8ゴール(それまでは1ゴールだけだった)をあげており改善の余地が見られる。うち3ゴールがヤン・ドンヒョンのもので一定の結果は残しつつある。
高卒ルーキーのDF三國ケネディエブスを我慢し続けて使うなど戦術が浸透するまでチームが成長していけるか長い視点で見ることがアビスパ福岡に大切なのではないだろうか。
特にアビスパ福岡は登録選手の人数も多くない。戦術だけでなく選手登録人数もコンパクトなのだが、選手層が厚いわけではないからだ。
ちょっとだけ思うのは足元に長けたDF古賀太陽やFWドゥドゥがいた昨シーズンのメンバーのほうがこのサッカーにあっていたのではないか…という点だ。