『Corriere della Sera』は19日、「チャンピオンズリーグ出場権を逃した場合、ミランはヨーロッパリーグには出場しない可能性がある」と報じた。
現在イタリア・セリエAで5位となっているミラン。26日に行われるSPAL戦で勝利しても、チャンピオンズリーグ出場権を獲得できるかは3位アタランタ、4位インテルの結果次第となる。
今回伝えられたところによれば、ミランは来季チャンピオンズリーグに出場できなくなった場合に「UEFAからの欧州カップ戦出場停止処分」を受け入れるという方針であるそう。
ミランは元々今季の開幕時にUEFAからヨーロッパのカップ戦の出場停止処分を言い渡されていた。
最終的にはスポーツ仲裁裁判所への訴えが認められ、1200万ユーロ(およそ14.7億円)の罰金と選手登録制限に加え、「2021年までに財政の健全化が完了できなければ1年の出場停止処分」という和解の判決を手にした。
これを逆に利用し、ミランはヨーロッパリーグに出場することよりも出場停止処分を受け入れる(和解を決裂させる)という手を考えているという。
大会を1年捨てることによって罰金と2021年までの選手登録制限を逃れることができ、さらに財政の健全化、チャンピオンズリーグ出場権を獲得することに専念できるという方策であるそうだ。
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現在の状況では夏に多くの選手を売却しなければならないものの、これであればより容易に財政を安定させることが可能だとも。とはいえ、逆にUEFAの心象を悪くしてしまうような気も…。