1月のマーケットでリヴァプールへの移籍が噂されている南野拓実。このところ好調を長く維持しており、継続して結果を残している。
チャンピオンズリーグのヘンク戦で決めたゴールがこれ。角度のないところからファーポストにきっちり決めている。
リヴァプールが彼を獲得することを現地のメディアはどう考えているのか。『Liverpool Echo』にはこのような考察が掲載されていたぞ。
「南野拓実は、ユルゲン・クロップが任命されて以来浸透させてきたサッカーのブランドに非常に適している。
『intensity is our identity(強度こそ我々のアイデンティティ)」というフレーズはアンフィールドの壁に書かれ、そのスタイルを擬人化する選手と契約するよう努めている。
かつてレッドブル・ザルツブルクにいたサディオ・マネ、ナビ・ケイタがリヴァプールにいるのは偶然ではない。
レッドブルというエナジードリンクを宣伝するため、ザルツブルクとライプツィヒのサッカーは大胆で、活気があり、挑戦的で、攻撃的だ。ボールを失ったらすぐにプレスをかけることに重点が置かれている。その原則はリヴァプールとも共通している。
南野は機敏で、独創的で、多才だ。左、右、中央、9番、10番など様々なポジションをこなせ、3トップのそれぞれにローテーションの選択肢を提供する。
今季の1600分で9回のゴールを決めた。11のアシストを記録している。90分あたり2.5回のシュートを放っている。これらの数値はサディオ・マネやロベルト・フィルミーノの記録に似ている。
南野は軽量であるため、よりレベルの高いリーグでクオリティが維持されるかどうかについては疑問がある。
しかし現状では全体的にポジティブな見方のほうがかなり上回っているようだ。
リヴァプールは選手の獲得に伴うリスクを最小限に抑えることが得意であり、そこから利益を得ている。南野のケースもそれに従っている。
ありそうにないことにように見えるが、もし南野が苦戦するとしても再販する際の価値は今の額よりも高くなるだろう。
結局のところ、移籍金の額を考えればリヴァプールの抜け目なさを示したように見える。
彼はマネ、サラー、フィルミーノに代わる選択肢を提供するに十分な柔軟性があり、なによりほとんど怪我をしない。720万ポンド(およそ10.6億円)ならば、南野は『イージー』な選択肢だ」
かかるコストや選手の性質を考えれば、もしピッチ上で失敗したとしても損はない…と見られているようだ。