さてそうなると、気になってくるのは酒井の日本代表への復帰だ。
酒井は2018年のロシアワールドカップ直後に代表引退を示唆し、実際に招集されていない。当時はドイツでプレーしており、試合のたびに日本へ戻って…ということをこれ以上繰り返すことは考えられない状況だったのかもしれない。
ただ、現在は国内でプレー。しかも2年後のカタールワールドカップ時でも31歳で、これはロシア大会の長友佑都と同じ年齢だ。
出色のプレーを見せたゼロックスの試合後、代表復帰の可能性について記者に聞かれた酒井は、このように答えている。
「(可能性は)あるんですかねぇ。どうなんですかねぇ。分からないです(笑)」
はぐらかすような返答。しかし少なくとも可能性がゼロでないことはうかがえた。
3バック・4バックを問わず、しかも両サイドで高いパフォーマンスを発揮できる酒井高徳。
日本代表の森保一監督にとって目が離せない選手の一人であることは間違いなく、21日(金)に開幕する明治安田生命J1リーグでのプレー、そして彼の“決断”に注目したい。