カルロス・バルデラマ(コロンビア)
1990年代に3大会連続でワールドカップに出場したコロンビア代表のレジェンド。
正確無比なショートパスを武器に敵をじっくり料理する古典的な司令塔で、彼のプレーがそのままコロンビアのイメージとして定着し、後継者たちがその幻影に苦しめられるほど偉大な存在であった。
また、その金色のボンバーヘアーは長いサッカーの歴史においても随一のインパクトがあり、髪型の話題になれば必ずと言っていいほど登場する伝説的な選手である。
ジネディーヌ・ジダン(フランス)
選手・指導者として大きな成功を収めているジダン。彼は自国開催の1998年ワールドカップを制したことで一躍“時の人”となったが、髪型も後押しすることになった。
16世紀に宣教師として来日したフランシスコ・ザビエルを思い起こさせる頭頂部だけ薄くなったその髪型は、大柄にしてシルクのように柔らかいボールタッチで魅了した天才MFに一層の威厳と神々しさを与えた。
薄毛というと、世間一般的にはネガティブなイメージがあるかもしれない。しかし彼にとってはその髪型さえ自らを輝かせる一つのツールであったと言えるのかもしれない。