マンチェスター・ユナイテッドの本拠地であるオールド・トラッフォードで、ショッキングな事件が発生したようだ。
その事件が発生したのは2月27日に行われたマンチェスター・ユナイテッド対クルブ・ブルッヘの試合。オディオン・イガロがこんな初ゴールを決めたあのゲームだが…。
被害者となったのは、この試合でオールド・トラッフォードのホスピタリティスタッフとして働いていた「K」と呼ばれている19歳の黒人男性。
『The SUN』の記事によれば、彼は会場の警備を請け負っていたCSG(Controlled Solutions Group)のガードマンに人種差別を受けた上暴行されたとのこと。
オールド・トラッフォードで働き始めてから半年となる「K」は、ブルッヘ戦の途中にガードマン2名から「ここで何をしているのか」と呼び止められたという。
「K」はスタッフであることを説明したが信用されず、バッグの中を捜索されたあと、「驚くべきことにナイフが見つからなかった」と言われたとのこと。
さらにガードマンらは「K」に近づくと「私は君を売り買いできる。君は奴隷だ」などと侮辱的な言葉をかけたあと、暴行に及んだそう。
彼らは「K」の自転車を地面に投げつけたあと、彼を壁に押し付け、首に手をかけたあと、腹部などを殴打する行為に及んだという。
「K」はのちに病院で診察を受けたところ、肋骨と眼窩底を骨折していることが明らかになったとのことだ。
警察は当初「監視カメラの映像がない」と捜査を拒否していたが、後にマンチェスター・ユナイテッドの協力によって調査をスタートさせたという。
なお、ガードマンを雇っていたCSG側はこの訴えに「完全に虚偽の申し立てである」と宣言しており、捜査に協力する姿勢を明らかにしている。