かつてプレミアリーグで長く戦っていたイングランドの名門クラブ、チャールトン・アスレティック。現在ブラジルで指導者をしている元日本代表MF三都主アレサンドロも所属したことで知られる。

「アディックス」という愛称を持つクラブには、セブ・ルイスという名物サポーターがいた。

1998年以来ホーム、アウェイかかわらず応援に駆けつけ続け、なんと1076試合連続観戦というとてつもない記録を達成していた。

ファンの間では彼の名誉を記念して銅像を建築しようというクラウドファンディングまで行われていたが…今回彼に悲劇が襲った。

リーグが中断された後、彼は新型コロナウイルスに感染。2週間の闘病の末、クイーンエリザベス病院で息を引き取ったのだ。

セブ・ルイスは1993年に父親のリオネルと共に初めてチャールトンの試合を観戦。ノッツ・カウンティ相手に5-1で勝利したゲームを見て、彼はすぐにファンとなった。

そして1998年2月のハダーズフィールド戦からすべての試合を観戦し、愛するクラブを応援し続けた。

ただ、彼は喘息の持病を持っていたことから新型コロナウイルスの感染によって呼吸困難に陥り、人工呼吸器を付けなければならない状態となっていた。

DFのクリス・ソリーは「彼ほどチャールトンに熱心な男はいなかった。何年も前にここを去った元同僚も、セブが亡くなったことが信じられないメッセージを送ってきたほどだ」と語っているそう。

また、チャールトンの監督を務めているリー・ボウヤー氏は『The SUN』に対して「人々は自分が無敵だと間違って考えてしまう。死ぬのは貴方ではないかもしれないが、誰かが死ぬ」と外出を控えるよう求めたという。

チャールトンは彼の死を受けて「#StayHomeforSeb」(セブのために家にいよう)というキャンペーンを開始し、ウイルスの脅威を軽視しないよう啓発している。

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