昨年行われたアジアカップではベスト4への進出に成功したUAE代表。ただワールドカップ予選では苦しみ、4試合を終えてグループ4位と敗退の危機に陥っている。
昨年10月にはタイを相手に1-2と敗北し、さらに11月にもベトナムとの試合で0-1と黒星。グエン・ティエン・リンのとんでもないミドルシュートも話題になった(動画54:51〜)。
この反転からの強烈シュート…急激なドロップがかかっている。
そして、この試合の後にUAEはベルト・ファン・マルワイク前監督を解任することを発表し、新たにセルビア人指揮官のイヴァン・ヨヴァノヴィッチ氏を招聘した。
イヴァン・ヨヴァノヴィッチ氏はおもにギリシャやキプロスで指導してきた監督で、2013年からはUAEリーグのアル・ナスルを長く率いた経験を持つ人物。
ガルフチャンピオンズリーグやUAEプレジデンツカップ、リーグカップなどの優勝を果たすなど多くのタイトルを獲得した指揮官である。
新しい体制の下で再出発を試みたUAEであるが、ここで新型コロナウイルスの問題によってすべての国際試合が延期となり、ワールドカップ予選も中止に。
そして今回UAEサッカー協会はヨヴァノヴィッチ氏との契約を解除することを決め、わずか106日、1試合もせずに指揮官を交代したとのこと。
その理由は『Gulfnews』によると「技術委員会の勧告によるもの」だそうだが、セルビア系のメディアでは「試合がないにもかかわらず給与を支払わなければならないため」と伝えられている。