新型コロナウイルスの大流行により、各国のリーグ戦は中断を強いられている。
ベルギーリーグは今季の打ち切りをいち早く決断したが、UEFAは時期尚早だと不快感を示した。ただ、UEFAはその考えを改め始めているようだ。
『Het Nieuwsblad』によれば、ベルギーリーグのアドバイザーを務めているウイルス学者がそう発言したという。
ベルギー政府からインフルエンザ流行に備えるための責任者に指名されたこともあるルーヴェン・カトリック大学のマルコ・ファン・ランスト教授だ。今ではUEFAも同氏に助言を求めているという。
マルコ・ファン・ランスト(ルーヴェン・カトリック大学教授)
「UEFAは今季のプレー再開が不可能であると考え始めているという印象を受けている。
ベルギークラブの決断を誰も非難することはできない。
試合を再開させるまでには、最低でも3,4週間の練習が必要になる。よって、今季を完了させることは現実的ではない。
フットボールは世界において最も重要な副次的問題であり、我々は出口戦略を決める10人の専門家たちと協議している。
だが、正直にならなくてはいけない。フットボールの試合や音楽フェスのような大規模イベントは、再開を許されるのが最後になるもののひとつだろう」
UEFAのアレクサンドル・チェフェリン会長も今季を完了させるには期限があることを認めている。来季のことを考えれば、9,10月までずれ込むことは許されないためだ。
一方、ドイツでは練習を再開させるクラブが相次いでおり、5月中の再開も予測されているが…。