ラ・リーガやEUROの放送で知られるWOWOWサッカー。

そのオリジナルキャラクター『カラマール』が13日、毎週月曜夜8時から放送されている「リーガダイジェスト!」内で発表された。

作者は、イニエスタやネイマールからも愛され、世界中のサッカー少年に夢と希望を与え続ける不朽の名作『キャプテン翼』の作者、高橋陽一氏(写真:WOWOW)。

「世界に認められるストライカーが生まれて欲しい」という日本サッカーへの願いが込められて描かれた新キャラクターとなっている。

今回のオリキャラについて高橋氏は以下のように語った。

子どもたちに「俺がカラマールみたいになる」と思ってほしい

――『カラマール』の誕生経緯を教えてください。

高橋:サッカー番組のキャラクターということで、いろいろ考えていた中で、動物をキャラクター化しようと思いました。その中で、“イカす+ストライカー”で『イカストライカー』が良いなと。シャレなんですけど、そこからイカをコンセプトにしたストライカーのキャラクターを作ろうと思い、この『カラマール』(Calamarはスペイン語で「イカ」の意味)くんを生み出しました。

イカの柔らかさと、泳ぐときの瞬発力が、ストライカーに良いんじゃないかなと思いました。墨を吐いて逃げるところも、シャドー的な動きとして、キャラクターの中で表現できたら面白いかなと思っています。

――なぜFW=ストライカーとして描かれたのですか?

高橋:日本のサッカーは、常に得点力不足と言われてしまいます。MFは良い選手が生まれてきていますが、ストライカーで世界に認められた選手はまだ少ないと思うので、そういう選手にぜひとも出てきてほしいという思いは長年の夢でもあります。そう考えたときに、子どもの頃からストライカーを目指すことが大事だと思ったので、子どもたちに「俺がカラマールみたいになる」というようなイメージを持ってもらえたらうれしいですね。

――実在するストライカーの中で、イメージされた選手はいますか?

高橋:ネイマールは、やっぱり柔らかさと強さを両方持っている選手かなと思います。あのようなストライカーが日本にも生まれたらいいなと思いますね。

――これまで描かれてきたキャラクターの中で、イメージに近いキャラクターはいましたか?

高橋:ネイマール的な選手はたぶんいないですね。『速い』か『強い』のどちらかになってしまうので、今のところは出てきていないかもしれません。ライバルで言うと、シュナイダーとかがイメージに近いのかなと思います。あとサンターナとかが近いのかな。