――高原さんは昨年まで、オーナー、監督、選手の“一人三役”でした。距離感の難しさとかはありましたか?
僕は選手として一緒に清水エスパルスでプレーしていたので特に難しくはなかったです。ただ、若い選手たちからしたら「タカハラ」という名前もありますし、監督ですし、社長でもあります(笑)。接しにくさはあるのかなと。
でも、監督という部分だけを見たら、僕であればもっとタカさんに寄せていくじゃないですけど、タカさんがプレーしやすいようにして自分をアピールしていきますね。「どうやったらタカさんがやりやすいかな」と考えて。ある意味やりやすいとも思うんです。
ただそういう選手はあまりいないので、「もっとガツガツアピールすればいいのに」と個人的には感じています。
――山本浩正監督にも少しお話を伺ったんですが、高原さんと一緒にプレーする“価値”をもっと多くの選手に感じてほしいと仰ってました。
たまに若いFWとかが一緒にシュート練習をやっているんですけど、前田俊介とかと一緒に「それ、お金を払ったら10万円以上の価値のある練習だぞ」と言ったりしています。タカさんと付きっきりでシュート練習なんて、ストライカーならそれ以上のことはないんじゃないかって。
だから、もっとシュート練習を一緒にやったり、やらないまでも「ちょっと見てください」と言ったりすればいいのにと思います。絶対にそんなことで嫌と言う人ではないと思うので。
――岡根選手も結構ゴールを決めていますよね。だいたいヘディング?
そうですね。昨年も大事な試合でセットプレーから決めていることが多く、チームの武器になっていると思います。
九州リーグでは力の差があるのでセットプレーがなくても勝てますが、地域チャンピオンズリーグのような大会だとセットプレーが非常に重要な意味を持ちますし。