特に僕らが負けた福井ユナイテッドは、チーム存続の危機を経て出場した大会でした。彼らのほうがハングリーさがあったように思いますし、僕らに足りなかったものでもあると感じます。

やはり環境の部分もありますけど、貪欲さを特に若い選手たちからはそれほど強く感じません。

ベテランはこのチームであと何年続けるか、あるいはもうサッカーを辞めるかだと思うんです。でも若い選手に関して言えば、たとえば昨年JFLに上がっていれば、まだまだチャンスがあるじゃないですか。

「上から落ちてきた俺らより、ここから上がっていくお前らのほうがこれに賭けないといかんのやぞ」と伝えてはいるんですけどね。

もちろんチーム全員が頑張るのですが、特に若手は沖縄SVの環境に満足するのではなく、ここを踏み台にするくらいの気持ちでガムシャラにプレーしてほしいです。

宮崎P――昨日、取材で「沖縄そば まるやす」へうかがいました。選手の憩いの場になっているとか。サポーターの方も来るとうかがったので、直接交流できる貴重な場だなと思いました。クラブの基点みたいな場所でありながら交流ができるなんてあまり聞いたことがないですし。

かなりの頻度で行きます。美味しいですし、寮がすぐ近くにあるので僕も寮にいた時はほぼ毎日行っていました。事務所も近いのでスクールコーチをやっている選手なんかはあそこで休んでから行くことも多いです。

――今年は沖縄SVで3年目のシーズンです。

3年間一緒のクラブでやるのは初めてなので、めちゃめちゃ嬉しい気分です。引越しをしなくて済むので楽ですし(笑)。

2年前に沖縄SVへ入団した時、タカさんが会見で「何年も呼んでいて、やっと来てくれた」と紹介してくれました。それだけでも来た甲斐がありましたし、毎年のようにチームを替わってきたので、信頼できる人のもとでプレーし続けられることが本当に幸せです。

――最後に、今シーズンの目標を聞かせてください。

九州リーグ優勝は簡単ではないですけど当然と考えています。

JFL昇格のかかった大事な試合などで、自分がどれだけのパフォーマンスを発揮できるか。「あいつ頼りになるな」というプレーを見せることが目標です。そこに今年はこだわっています。

岡根 直哉

1988年4月19日生まれ(32歳)
沖縄SV所属


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