ホルヘ・カンポス(メキシコ)
自作のど派手なユニフォームを着用し、メキシコ代表として129試合に出場したカンポス。
彼の身長は公称175cmだったが実際には165cmくらいのものであった。しかしその小柄な体を驚異的な運動能力でカバーし、1994、1998年ワールドカップに守護神として、2002年大会には控えとして3大会に出場した。
それだけでも異次元なのだが、さらに彼は俊足を生かし時にFWとしてプレー。通算38得点を記録している。今でいう「二刀流」の先駆け的な存在といえるだろうか。
マヌエル・ノイアー(ドイツ)
バイエルンとドイツ代表で守護神を務めるノイアーは、現代サッカーに“革命”を起こした存在だろう。
長身ながら足元の技術に優れていた彼は、ビルドアップへの参加はもちろん、広大な守備範囲を生かして時にはハーフウェーライン近くまで駆け上がり、GKが「11人目のフィールドプレイヤー」であることを完璧に実践してみせた。
基本に忠実かつより結果が求められる欧州という舞台、また戦術的に発達した近代サッカーにおいて、これほどまでに常識を覆したGKは他におらず、今や世界のトップを目指す若手たちの目標となっている。