われわれが社会を生きる上で個人を認識するのに役立っている「名前」。

外国人であればもちろん現地の文字で名前を持っているが、それを日本人に馴染み深い「カナ表記」に直すことでわれわれが彼らをより記憶しやすいものにしている。

しかしながら、もちろんカナ表記はあくまで日本人向けのもの。必ずしも正確なものではない。

そこで今回は、発音・カナ表記が定まらず、日本人を悩ませているサッカー選手をご紹介しよう。

オレ・グンナー・スールシャール(ノルウェー)

現在マンチェスター・ユナイテッドを率いるこの男は現役時代、短い時間での高い得点率から“ベイビーフェイスの殺し屋”と呼ばれるストライカーだった。

ノルウェー人といえば、今ならアーリン・ホーラン(ドルトムント)のカナ表記が日本人を悩ませているが、同胞の先輩である彼もまた“表記ブレ”を代表するスターであろう。

現在では「スールシャール」でほぼ固定されているが、綴りのSolskjærをそのままローマ字したような「ソルスキア」という全く別の読み方が長く定着していた。