サッカーにとって、グラウンドはかけがえのないもの。日本でも各地に立派なピッチが整備されつつあるが、まだまだ足りない地域もある。

その一つである神奈川県鎌倉市において、市内で初めてとなる一般利用可能な人工芝グラウンドの建設計画が進んでいる。10日には建設費の一部をまかなうため実施されるクラウドファンディングの記者会見が行われた。

主体となるのは、“リアルサカつくクラブ”としてQolyでも以前特集した、鎌倉インテルこと鎌倉インターナショナルFC。

鎌倉インテルは世界で最もグローバルなスポーツであるサッカーを通じて未来の日本を国際化していくため、2018年に設立されたサッカークラブ。来年2021シーズンからはアルゼンチンで指導者のプロライセンスを取得した若手指導者、河内一馬氏が指揮を執ることでも注目されている。

今回の「鎌倉みんなのスタジアム」プロジェクトは鎌倉インテルのチーム強化を一つの目的としているが、「みんなの」とあるように地域や世代間の“ハブ”としての役割も担うことにもなる。その中には、鎌倉インテルらしい『オープンイノベーションハブの実現』というテーマも掲げられている。以下はクラウドファンディングページより抜粋。

(前略)さらに、これまで日本にはなかった「国際交流を存分に実現できる場」を鎌倉に創り出すことで、多様な価値観や新しい情報が集まり、鎌倉の長い歴史の中で培われてきた価値と融合し、新しい付加価値が生まれていくことが期待できます。そこで生まれた価値や育った人材たちが、世界へと飛び立っていくことを夢見ています。

そして、このみんなで作った「場」を核にして、鎌倉インテルや周囲を取り巻く様々なアセットを活用するオープンイノベーションのハブとして、地域と企業、鎌倉と東京、日本と海外などが繋がり、さらなる付加価値を生んでいきます。

サッカーだけを見ても、鎌倉ではスポーツ環境が整っていないため、子どもたちは進学とともに運動部へ入ることを諦めたり、よりよい環境を求め、市外のクラブへ活動の場を移すことが少なくない。それだけに今回のプロジェクトは大きな意味を持つと言えるだろう。

グラウンドが整備されるのは、湘南モノレール・湘南深沢駅前にある広大な空き地の一角。

元々はJR東日本の車両基地があった場所で、今後10年以内に鎌倉市庁舎の移転やハブ施設の建設が計画されている。

【関連記事】“リアルサカつく”戦国時代!国際型サッカークラブ「鎌倉インテル」の野望

現鎌倉市長の松尾崇氏や、鎌倉出身で長友佑都が在籍していた当時の明治大学サッカー部監督だった神川明彦氏らも賛同者に名を連ねている「鎌倉みんなのスタジアム」プロジェクト。記者会見当日には様々な背景を持つ賛同者が集った。

クラファンでは「芝生一平米スタジアムオーナー」や「スポンサー枠」などがリターンとして設定されているので、少しでも気になった方はぜひ公式ページをチェックしてみてほしい。

【外部リンク】「鎌倉みんなのスタジアム #鎌倉みんスタ」づくりにチャレンジ!|鎌倉インターナショナルFC
https://kamakura-inter.com/kifc-cf/

【厳選Qoly】日本代表、北朝鮮との3月シリーズで「株を上げた」3名の選手

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら