戦術変更の中で輝いたレフティーとストライカー

苦境の中でキーマンとなったのが、鹿島一筋を貫くベテラン・遠藤康だった。

トップ下の位置で起用され、3トップを操る役割を与えられると、持ち前の巧みなパスセンスをいかんなく発揮し、新戦術の中心的な役割を果たしたのだ。

プレービジョンに優れ、起点となれる遠藤が攻撃のタクトを振るうことで、攻撃が円滑に回りだし、徐々に崩しの形が構築されていった。

そして、中々フィットできずにいたエヴェラウドが5節以降に真価を示し始める。

フィニッシュワークはもちろん、ポストプレーやサイドに流れてのチャンスメイクもこなす背番号9は左ウイング/CFで躍動した。

最終的には2トップの一角に入り、チームトップのリーグ戦18ゴールをマーク。加入1年目でベストイレブンに輝く活躍を披露している。