23日にオンライン上で2021シーズンの新体制発表を行った川崎フロンターレ。中村憲剛氏のFRO就任や新ユニフォームの発表、さらには三笘薫の「寸劇」などが大きな話題となっている。

そうしたなか、同イベント内では、2023年春オープン予定の新施設「フロンタウン生田」(仮称)の動画も披露された。

同施設は、川崎フロンターレが生田浄水場用地(川崎市多摩区)の一部を借り受け、川崎市とともに整備を進めているスポーツの新拠点。すでに施設の整備や概要は決まっていたが、基本設計が固まったことで、株式会社川崎フロンターレの藁科義弘代表取締役社長がこの日CG映像をお披露目した(動画51分27秒から)。

仮称が取れた様子の「フロンタウン生田」。人工芝グラウンド2面、体育館、テニスコート6面、クラブハウス、少年野球・サッカーができる多目的グラウンドや公園を備えており、まさに地域のスポーツ拠点となる。以前公開された完成イメージから施設の配置やグラウンドの向きなど各所に調整が加えられたようだ。

場所はここ!

JR南武線・中野島駅と小田急線・生田駅のほぼ中間。両駅から徒歩で約10分だが、生田駅からのアクセスは山越えとなる。整備予定エリアがすでに空き地となっているため空撮だと分かりやすい。

「フロンタウン生田」は将来のフロンターレを担う子供たちの強化・育成の拠点となるほか、スポーツの普及や地域の憩いの場、災害時の一時避難場所や災害に対する意識向上を図る防災の拠点、さらには新しいビジネスとライフスタイルを生み出すビジネスの拠点としても活用されるという。

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三好康児、板倉滉、三笘薫、田中碧と、近年アカデミーから日本代表クラスのタレントを次々と輩出している川崎フロンターレ(2019シーズンのJリーグMVP仲川輝人も川崎アカデミー出身選手の一人)。新体制発表会見ではコロナ禍に見舞われた2020年度が5.8億円の赤字となる見込みであることを発表したが、一方でこうした将来への投資も怠っていない。

2023年春開業予定の「フロンタウン生田」、そしてこれから始まる等々力陸上競技場の第2期整備により、昨季の2冠王者がどのようなクラブに成長していくのか注目される。

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