先日大きな話題になった中国超級リーグの王者江蘇FC(旧江蘇蘇寧)の活動停止。
AFCチャンピオンズリーグの出場も決定していたものの、オーナーである蘇寧グループがこのタイミングで経営から手を引くことを発表し、クラブ自体の活動が終了することになった。
イタリア・セリエAのインテルを保有していることで知られる中国の巨大企業蘇寧グループであるが、新型コロナウイルスの影響や政府の方針などによってサッカーへの投資を縮小することを決めたと伝えられている。
『SportItalia』によれば、2018年から江蘇FCでプレーしてきたイタリア代表FWエデルは以下のように話し、オーナーはウソツキだと強烈に批判したという。
エデル
「蘇寧グループはサッカーへの投資を続けない。
彼らはすべての従業員と選手を侮辱し、給与もなしで我々を放り出し、そして他のクラブでプレーすることも妨げた。
彼らは皆嘘つきだ。我々は蘇寧グループのために素晴らしいことを成し遂げてきた。中国でリーグ優勝を果たした。しかし我々にふさわしい待遇と尊敬を得ることができなかった。
蘇寧グループが破産するのであれば理解はできるが、彼らが我々をどのように扱ったかという点については理解できない。
我々はホテルに数カ月間閉じ込められ、蘇寧グループの名前を世界中に知らしめたが、リスペクトのない扱いを受けることになった。
スポーツディレクターが常に我々をウソで騙してきたことは証明された。我々に約束したことは一度も尊重されていない」
企業が破産したわけでもないのにサッカークラブを犠牲にするという方針にリスペクトを感じない…と批判。これまでの約束も全く守られなかったそうだ。
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蘇寧グループを初めとした中国企業はこの10数年欧州サッカーに次々と進出していたこともあり、今後他のオーナーの動きも注目されそうだ。