先日まで大きな話題になっていた「ヨーロッパスーパーリーグ構想」。ビッグクラブがUEFAを脱退し、新しい大会を作ろうというプランだったと言われる。

多くのクラブがそれについての話し合いを行ってきたと伝えられているが、このところはUEFAチャンピオンズリーグの改革案がより話題になっており、そちらにシフトした雰囲気がある。

欧州クラブ協会の総会に出席した会長のアンドレア・アニェッリ氏(ユヴェントス会長)は、それらの問題について「競争力のない試合が多すぎることを危惧している」と明かしたそうだ。

アンドレア・アニェッリ

「我々はファンを中心に置かなければならない。現在のシステムは、現代のファンに向けたものになっていないのだ。

リサーチの結果が表している。ファンに関する多くの伝統的な思い込みを捨てなければならないと。

データを見ればわかるはずだ。世界のサッカーファンの3分の1は、2つ以上のクラブをフォローしている。これは数年前とは全く違う事実だ。

そして、10%のファンはクラブではなく選手個人をフォローしている。

そして、ファンの中の3分の2は、ビッグイベントが好きで、それを見逃したくないという理由でサッカーをますます追いかけるようになっている。

16~24歳の40%はいわゆる「Z世代」だ。彼らは何があろうともサッカーに見向きもしない。

それから見られるものは、今は競争力がない試合が多すぎるということだ。国内リーグでも、国際的なサッカーでもだ。

ファンがいることは当然ではない。そして我々はできる限り最高の競争を提供しなければならない。そうでなければ、ファンを失うリスクがある」

新型コロナウイルスの影響もあって大きな経済的ダメージを受けている欧州サッカー界。ファンの傾向はローカルからグローバルに、さらによりビッグイベントを好むようになっているため、それに合わせなければならない…と考えているようだ。

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しかしUEFAチャンピオンズリーグやワールドカップは参加チームが増加する予定で、新システムはアニェッリ氏の構想とは逆に進んでいるように見えるが…。

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